ジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスク
イスラム寺院、モスクの黄金に輝くドームは、この国の富の象徴といえます。特にジャミアス・モスクは壮大かつ豪華なモスクです。1992年の現ハサナル・ボルギア王国の即位25周年に向けて建設されたのですが、内装などにあまりにこだわりを持つため、2年遅れの1994年に完成しました。先代の国王が建てたオマールモスク「オールドモスク」に対して、こちらは「ニューモスク」の愛称で親しまれています。礼拝堂は約6000人が一度に入場出来る広大なもので、ブルネイ一の規模を誇ります。大理石造りのサラセン(アラブ調)の建物で、ドームはすべて純金製。異教徒の旅行者も礼拝時間以外は入場する事が出来ます。オマールモスク同様、夜は美しくライトアップされます。


スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク
このモスクはすっきりとした品格あるモスクです。先代の国王オマールアリサイフディンにより建てられ、「オールドモスク」とも呼ばれています。上海卸影石を使用した純白の壁と黄金に輝くドームが印象的なブルネイを代表する美しいモスクです。イタリアの大理石や、ベルギー、アラビア製のカーペット、オーストリア製のステンドグラスなど、世界各国から最高の素材を取り寄せ、推定総工費約500万米ドルを費やし、オマール国王が在位中の1958年に完成。モスクを囲むように作られたラグーンには16世紀の王室遊覧船を象った石船が堂々と浮かんでいます。夜は緑とオレンジにライトアップされ、幻想的な雰囲気を漂わせています。

ロイヤル・レガリア(王室史料館)
首都バンダルセリベガワン市内にある、この史料館では、現国王即位の際に使用された御所車を始め、即位25周年式典の豪華な衣装など、ブルネイ王族の富の象徴を集めた輝かしい、博物館です。これほどまでに金銀財宝をみせつけられても、嫌味がないのは、現国王が本当に国民に愛されているからでしょう。その他、世界中から国王に送られたプレゼントも、見物です。

ブルネイ博物館
ダウンタウンから約6qのブルネイ川沿いにある、イスラム式の建物がブルネイ博物館です。イスラム教に関する事、ブルネイ人の生活様式、ブルネイの自然なども知る事が出来ます。その他には、この国の富を支えてくれている石油・天然ガズについて分かりやすく説明してくれてるギャラリーなどもあります。

イスタナ・ヌルル・イマン(王宮)
現国王の住んでいる王宮はギネスブックにものっている、世界最大の私邸として有名です。ブルネイ川のほとりに勇ましくそびえるその姿はバンダル市内からも望む事が出来ます。国王ファミリー専用モスク、ポロ競技場、ヘリポートなど、私邸とは思えないその広さに圧倒される事でしょう。

ジェルドンパーク

バンダル市内から車で30分ほど足を伸ばすと、国王から娯楽の少ない国民へのプレゼントである、ジュルドンパークがあります。このジュルドンという地区は、王族達の邸宅が点在しており、唯一のリゾートホテルエンパイアもこの近くにあります。1994年の国王48歳の誕生日にオープンした際は、無料で入場することが出来ましたが、現在は有料です。しかし、有料といっても入場料はたったの1ブルネイドルで、15ブルネイドルで園内にある乗り物はすべて乗り放題。開園時間は夕方6時から深夜まで。園内全体がライトアップされ、幻想的な雰囲気に心躍らされます。遊園地内では、音楽にあわせた噴水ショーが1時間ごとに開催されています。遊園地以外にも、王族専用施設を一般へ公開したポロ競技場、乗馬施設、18ホールのゴルフ場、メディカルセンター等が隣接しており、最新設備の整った総合医療施設ジュルドンパーク・メディカルセンター(JPMC)には、エステティックサロン、スパ、ジムが完備されています。



カンポン・アイール(水上集落)
約600年の歴史を持つ、世界最大級の水上集落は、最近日本でも紹介され、ご存知の方もいることでしょう。現在も、首都人口の3割、約3万人弱の人々が水の上で生活しています。外観では、貧しい人々が住んでいると想像しがちですが、中に入ると、そこは別世界。各家庭には電気、水道、ガスがひかれ、エアコン、テレビ、冷蔵庫、なんどもある何不自由ない生活を送っています。競艇の様な速さで川面を走り回る水上タクシーはぶつかることなく右往左往しています。実際に乗って体験してみるといいでしょう。また、家を家をつなぐ無数の木道をたどって集落内の散策をすることも可能です。生き生きした、ブルネイ人の暮らしを肌で感じる事が出来るスポットです。


セリア油田
今から約75年前の1929年、初の石油が発掘され、1932年には、初の商業用発掘が開始されました。ブルネイの首都から南西に約100kmにある穏やかなオアシス都市、セリアでは、現在も全域で石油発掘が行われており、くみ上げポンプ「うなぎロバ」を間近に見る事が出来ます。そして、その石油発掘を象徴するのが発掘10億バレルを記念して建てられた「ビリオン・バレル・モニュメント」です。セリア市内より、車で10分。アーチ型の入り口を抜けて、イスラム模様のタイルが敷き詰められた並木道を進んだ先の海岸沿いに建てられています。


ブルネイ博物館
ダウンタウンから約6km東・ブルネイ河畔に、イスラム式の建物が見えてきます。ブルネイ産の銅やしんちゅう製品の展示がされていて、他にも石油・ガス産業を紹介するギャラリーなどもあります。ブルネイについて知りたいなら、絶対に役立つ博物館です。ボルネオの動植物の標本や、国王が所有する美術工芸品や考古学的にも重要な発掘品なども展示されています。その他にも中国製陶器のコレクションもなかなかの充実度です。

タム・キアンゲ(オープン・マーケット)
バンダール市内にある、キアンゲ川のほとりには、早朝から賑わうオープンマーケットがあります。カラフルなパラソルの下には露店が開かれ、トロピカルフルーツはもちろんのこと、野菜、スパイス、干物の魚などが売られています。そのほかには、水上集落などで発掘された骨董品を売っているお店もあります。近隣諸国に比べると商売人がしつこく声をかけてくることもなく、おばあちゃんの趣味のようにもみえます。時には、珍しい果物を試食されてくれる事もあります。ここでは、ブルネイの、のんびりとした雰囲気を味わう事ができるでしょう。


ヤヤサン・コンプレックス
オマール・アリ・サイフディン・モスクの目の前にある、巨大ショッピングコンプレックスが、ヤヤサン・ショッピング・コンプレックス。地上4階、地下1階からなる建物の中には、海外のブランドから雑貨まで一通りのものが揃っています。おなかが空いたら2階にあるフードコートへ。ブルネイの料理だけでなく、周辺諸国の料理まで楽しむ事が出来ます。また、アジアの食品をお土産になされるのであれば、地下の食料品売り場をオススメします。日本では見た事もないスパイスやインスタント食品などが手に入ります。

ザ・モール・ショッピング・アーケード
目ざましい発展を続けるガドン商業地区において2004年5月のオープン以来、ブルネイで一番賑わいを見せている、ザ・モール。ここでは、最新のブルネイの姿を見る事が出来るでしょう。地下では食品や生活用品を1・2・3階には衣類、小物、DVDなど、4階には、映画館、喫茶店、スケート場、フードコートがある、ブルネイ最大の総合デパートです。2006年には、ホテルがオープンする予定です。オープン後にはさらに賑わうことでしょう。


ウル・テンブロン国立公園
ボルネオ島では、今もそのほとんどが生い茂ったジャングルで覆われています。世界でも珍しい手付かずの大自然をここで楽しむことが出来ます。ブルネイのジャングルに興味をお持ちの方に特にオススメのスポットは、ここウル・テンブロン国立公園です。険しい地形に守られたこの公園は約5haの広さがあります。公園へのアクセツとなるロングボートにゆったりと乗って、川を上ると、森林内には木歩道が整備されており、四方八方から聞こえる鳥のさえずりが楽しめます。木歩道の先には1200段以上ある階段、そしてその先には360度の熱帯雨林を見渡す事が出来るキャノピーウォークがあり、地球の大きさを感じる事が出来るでしょう。また、公園内には衛星管理の整ったゲストハウス、キャンプ場もあります。本格的にジャングルに挑みたい方も、気軽なトレッキングを体験したい方も、まずは旅行代理店に問い合わせ、現地のガイドを手配することをオススメします。